高速入力にこだわる人ほど注目したい理由
キーボードは、ただ文字を打つための道具ではありません。
とくにゲームや高速タイピングを行う人にとっては、
レスポンスの速さ・安定性・打鍵感・疲れにくさ が作業効率を左右します。
しかし市販のゲーミングキーボードは性能差が大きく、
「本当に速いのか?」「FPSで有利になる?」
「仕事でも使える?」という疑問も多いはずです。
そこで今回レビューするのが、SteelSeries Apex Pro TKL(2023年モデル)。
このモデルは、
- OmniPoint 2.0 調整式スイッチ
- Rapid Trigger(超高速リセットポイント)
- 0.54ms レスポンス
- OLED スマートディスプレイ
- 高耐久キーボードフレーム
と、トップクラスの性能を備えた“最速特化型”のゲーミングキーボードです。
結論をいうと…
Apex Pro TKL 2023 は「高速入力・FPS特化のキーボードが欲しい人」に最適なモデルです。
一方で、
- ゲームをやらない
- 静かさや軽さを重視する
- RGBが不要
という人にはオーバースペックになりがちです。
それでは、このキーボードの特徴を詳しく見ていきましょう。
商品概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | SteelSeries Apex Pro TKL(2023) |
| 型番 | 64861 |
| メーカー | SteelSeries |
| 対応デバイス | パソコン |
| 接続方式 | USB-C(有線) |
| キー配列 | 日本語配列(TKL) |
| キー総数 | 104キー |
| スイッチ | OmniPoint 2.0 Adjustable HyperMagnetic(アクチュエーション調整可) |
| アクチュエーション範囲 | 0.1mm〜4.0mm |
| Rapid Trigger | 対応(超高速リセットポイント) |
| バックライト | RGB対応 |
| ディスプレイ | 有機ELスマートディスプレイ搭載 |
| 本体サイズ | 約 35.6cm × 12.8cm × 4.2cm |
| 重量 | 約960g |
| 材質 | アルミニウム合金フレーム |
| 推奨用途 | ゲーミング |
| その他 | 高耐久メカニカル構造、キーごとに調整可能 |
| 保証 | メーカー保証1年 |
どんな人にこの商品がおすすめか
向いている人
- FPS/TPSゲームで一瞬の反応速度を求める人
- Rapid Trigger や 0.1mm アクチュエーションを活かしたい人
- 高速タイピングや複数アクションを瞬時に行う作業が多い人
- RGBイルミネーションや有機EL画面でカスタマイズを楽しみたい人
- 重厚で安定感のあるキーボードが好きな人
- キーごとに深さを調整したい上級者
とくに FPS や VALORANT・Apex・Fortnite などのタイトルでは、
Rapid Trigger の恩恵が顕著に出るため、
競技シーンやランク帯を上げたい人には間違いなく刺さる性能です。
向いていない人
- タイピング音が静かなキーボードを求める人
- 仕事用で派手なRGBが好みでない人
- 軽く持ち運びたい人(重量が約1kg)
- 有線より無線キーボードを求めている人
- キー荷重が軽いキーボードが欲しい人
とくに「静音性」は評価が分かれやすく、
クリック感のあるタクタイル式なので、静かさより反応性重視のモデルです。
Apex Pro TKL 2023 の強み
● 世界最速クラスのアクチュエーション
Apex Pro TKL 2023 の核となる性能が OmniPoint 2.0 スイッチ。
押下の深さを 0.1mm〜4.0mmまで自由調整できるため、
- 反応速度を最速にしたいゲーマー
- 誤入力を避けたいクリエイター
- 作業内容に応じて深さを変えたい人
など、幅広い使い方が可能です。
● Rapid Triggerによる“離した瞬間に入力復活”
通常のキーボードはキーが戻り切るまで再入力できません。
しかし Rapid Trigger は、キーを離した瞬間にリセットポイントが再設定されます。
→ よって連続入力、移動キーの調整、ストレイフの切り替えなどが圧倒的に速くなります。
FPSで強さが一気に変わる理由はここです。
● 2-in-1アクションキー対応
1つのキーに
- 浅い押下でアクションA
- 深い押下でアクションB
という設定が可能。
例)
- 浅く押す:歩く
- 深く押す:走る
- 浅く押す:ADS
- 深く押す:射撃
など、複雑な操作を1キーに集約できます。
● 有機ELスマートディスプレイ搭載
このディスプレイはただの飾りではなく、
- アプリ通知
- プロフィール変更
- アクチュエーションポイントの表示
など、操作性を上げるUIとして機能します。
● 高耐久アルミニウムフレーム
本体はしっかり重く、約960g。
アルミニウム合金のため反りにくく、長期使用でも安定します。
ゲーム中の激しい入力にも負けず、
重量と剛性が安定性を生むタイプのキーボードです。
実際の使用感レビュー
打鍵感:高速・軽快・正確(タクタイル特有の存在感)
Apex Pro TKL 2023 の打鍵感は、
「ただ軽い」わけではありません。
タクタイルらしい節度感を残しつつ、
スッと動いてカチッと反応する“磁力スイッチ特有のスムーズさ” を感じます。
- キーストロークは深すぎず
- 押下圧は標準的
- どこで反応しているかが分かりやすい
そのため、タイピングにもゲームにも使いやすく、
メカニカルとアナログ入力の中間のような独特の質感があります。
とくに 1.0mm 以下に設定すると、
わずかに触れただけで反応するため、
「キーが自分の指の動きに吸い付いてくる」感覚さえあります。
FPSゲームでの使用感:間違いなく“強くなる”タイプ
FPSでの変化はとても明確です。
実際に APEX・VALORANT・OW2 をプレイしたところ、
Rapid Trigger の恩恵が最も顕著に出たのは“移動操作”でした。
- 立ち止まる
- ストレイフを切り返す
- 少し動いて止まる
- 細かく位置調整する
これらが、他のキーボードとは別次元で正確です。
とくに VALORANT のように「A/D切り替えの速さ=強さ」に直結するゲームでは、
操作精度がそのまま勝率に影響するレベルで違いを体感できます。
「本当に強くなる?」
と疑う人ほど、違いを感じやすいキーボードです。
仕事での使用感:正確さは高いが、静音性は弱い
Apex Pro TKL 2023 は仕事用にも使えますが、
職場の環境によっては向き不向きがあります。
◎ 仕事で“良かった点”
- キー反応が速く、誤入力が減る
- 原稿作成が明らかに捗る
- 深さ調整で作業ミスを減らせる
- 重量があり打鍵が安定する
- 設定が細かく変更できる
特に文章入力は、反応位置を深くすると劇的に安定します。
△ 注意点
- タクタイルなので静音性はあまり高くない
- RGBが派手なのでオフィスでの使用は好みが分かれる
- 重いため気軽に持ち運べない
在宅勤務なら問題ありませんが、
静かなオフィスでは気になる場合があります。
アクチュエーション調整の実用性:使い分けが本当に便利
実際に使ってみて驚いたのが、
用途によって深さを完全に切り替えられる快適さです。
例:自分が実際に設定した構成
- ゲーム用プロファイル
→ WASD:0.8mm/スペース:1.2mm/その他キー:1.5mm - 仕事用プロファイル
→ ほぼすべて2.5〜3.0mm(誤入力防止)
PC起動時にプロファイルを自動切り替えするようにすると、
まったく別のキーボードを触っているような感覚になります。
レスポンス・入力遅延:実測でも高速
実際の遅延値は測定機器が必要ですが、
体感では完全に“最速”といって差し支えないレベルです。
RGBを最大輝度にしても
- キー反応
- 入力の戻り
- キレの良さ
はいずれも落ちません。
ゲーム中にスキル入力や連続行動を行っても、
引っかかりや遅延がまったく発生しない快適さがありました。
メリット・デメリットまとめ
メリット
- 超高速反応:OmniPoint 2.0+Rapid Trigger
- キーごとに深さ調整でき、汎用性が高い
- タイピングとゲームの両方で高い操作精度
- 重く安定感がありブレにくい
- RGBやスマートディスプレイによる高いカスタム性
- 耐久性の高いアルミフレーム
- 2-in-1アクションキーで複雑操作が1キーに収まる
デメリット
- タクタイルのため静音性は高くない
- 本体が重く、持ち運びには不向き
- 価格が高め(ハイエンド寄り)
- 有線専用のためケーブルが必須
- RGBが派手でオフィスでは浮きやすい
- LED故障の低評価レビューが一定数ある
特に“静音性”と“価格”、そして“LEDの耐久性”は、
Amazonレビューでもマイナス意見として多い部分です。
他製品との比較
今回は、同じく人気の高い
- Razer Huntsman V3 Pro TKL
- Wooting 60HE
この2つと比較してみます。
| 評価軸 | Apex Pro TKL 2023 | Huntsman V3 Pro TKL | Wooting 60HE |
|---|---|---|---|
| 反応速度 | ◎(最速級) | ◎ | ◎ |
| カスタム性 | ◎(キーごと深さ変更) | ○ | ◎ |
| 価格 | △(やや高い) | ○ | ○ |
| 静音性 | △ | ○ | ○ |
| 耐久性 | ○(アルミフレーム) | ○ | ○ |
■ 結論
FPS性能に振り切った“実戦特化型”なら Apex Pro TKL 2023 が最有力。
Wooting はアナログスティック操作に強く、
Huntsman は品質の安定性が高い傾向。
Apex Pro TKL は “ゲームの入力速度” をもっとも強みにした製品です。
評判・口コミ
Amazonのレビュー評価
★4.2/5(レビュー数 約3,600件)
■ 高評価の傾向
- 反応速度が明らかに速い
- FPSで強くなる
- 操作が正確になった
- カスタム性が高い
- RGBが美しい
- 重さが安定性につながる
■ 低評価の傾向
- LEDの故障報告
- 品質のばらつき
- 値段が高い
- ソフトがやや使いにくい
- 返品対応が遅いケースがある
特に LED 関連のレビューは一定数あり、
耐久性にやや不安を感じる声が散見されます。
総合評価(筆者視点)
- FPSで明確に強くなるレベルの高速反応
- キーごとに深さを変えられる自由度の高さ
- タクタイル特有の打鍵感と精度
- RGBやスマートディスプレイの満足感が高い
- 重量による安定性が高く、プレイが安定する
- 耐久性は高いが、LED故障レビューは注意点
- 値段は高いが、性能で十分にリターンを得られる
結論
勝ちに直結する操作速度を求める人にとって、Apex Pro TKL 2023 は最適な一本です。
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まとめ:Apex Pro TKL 2023 はどんな商品か
Apex Pro TKL 2023 は“高速反応のゲーミング特化キーボード
Apex Pro TKL 2023 は、
高速入力・正確性・可変アクチュエーションを求めるユーザーに最適な一本です。
買うべき人
- FPSゲームで本気で勝ちたい
- ストッピング精度を上げたい
- キー反応をカスタムしたい
- タクタイルの打鍵感が好き
- RGBでデスクを華やかにしたい
- 設定を細かく作り込みたい
買わない方がいい人
- 静音性を最優先にしたい
- オフィスで使う予定がある
- 価格を抑えたい
- 持ち運び前提
- LEDの耐久が心配で、気軽に交換できない環境
もしあなたが
「FPSで勝ちたい」「正確な操作をしたい」
という理由でキーボードを探しているなら、
Apex Pro TKL 2023 は現状トップクラスの選択肢です。

